夏の瀬戸内海を旅してきた
今年の夏は前から気になっていた瀬戸内国際芸術祭と鞆の浦に行ってみるために瀬戸内海を横断?するかのような旅をしてきた。
旅程はこんな感じ
- 1日目:成田~松山までジェットスター、そのあと鞆の浦まで
- 2日目:鞆の浦から直島まで移動、ベネッセハウスに泊まる
- 3日目:直島から犬島、豊島と瀬戸内国際芸術祭をみて小豆島へ
- 4日目:小豆島を見てまわったあとは岡山から新幹線で帰る
という感じで、ぱっと見は普通の旅という感じもするかもしれないが、これがなかなかにハードな移動の連続で、正直なところ「もう二度とこんなコースで旅行しない」という気分。
旅というのはもっとのんびりとしていて、その土地の空気に馴染み、食べることであって、移動の旅というものもあるが、そういうのは僕にはあまりむいていないような気もする。
成田から松山への飛行機の移動、四国には10年ぶりくらいに行ったのだけど、瀬戸内海の風景ってこんなに美しかったっけ?というくらいに印象的な風景だった。地中海とかより全然きれいな人の営みが感じられる美し風景だと思う。
松山に着いてからは観光もせずに福山まで一気に移動。今治駅でバリィさん像と遊んだりしたのが数少ない愛媛の思い出・・ここも古きよき雰囲気の残るところだったのでまた来てみたいなあ。
朝方に出発してお昼過ぎにようやく鞆の浦へ到着。遠い・・・。鞆の浦では念願の鯛めしを食べて、いつも自分が作っている鯛めしの方向性は間違っていないと確信する。
そして、鞆の浦を散歩してみたのだが、小さいながらも色んな要素が沢山あってここも印象的ないい町だった。とくに、対潮楼からの風景は本当に絶景。季節を変えてまた訪れてみたい。
1日目の宿泊は鞆の浦から渡船で5分の離れ島である仙酔島にある国民宿舎にて。海ほたるの鑑賞ツアーというものに参加してみたのだが、すごい美しい風景で、こんなエンターテイメントはないんじゃないかって思うくらいだ。自然のすごさを改めて感じる。
宿自体もとても清潔で食事もおいしかったし、鞆の浦泊まるならコストパフォーマンス的にここがおすすめだと思う。
翌日はまたもや移動ざんまい。朝早くに鞆の浦を出て、新幹線!とローカル線、そしてフェリーを乗り継いで直島まで。こんなに遠いなんて・・・。そりゃ、他に移動の情報がネットで見つからないわけだと思った。こんなに移動するもんじゃない。
直島ではベネッセハウスに宿泊。ここも前から気になるホテルだったのでようやく泊まれた!という気分なのだが、普通のリゾートホテルではあるけれど、ホスピタリティとか食事もおいしさも含めて印象に残るところだった。とはいえ、値段が高いよな。。
でも、直島で草間彌生のかぼちゃをみられたのはいい体験。黄かぼちゃまでホテルの部屋から歩いて行けるというのはなんてぜいたくなのだろうかと思ったし、おかげで時間を変えて夕方から夜にかけて何回も見に行けたのはよかった。これ、設置してあるロケーションの勝利だな。
3日目、またもや移動ざんまい。いままでの移動とは異なりフェリーを乗り継ぐ移動だったのだが、これは結構しんどかった・・。バックパッカーだった頃であれば、こういうのも楽しめたのかもしれない。荷物がある程度あるともって歩くのも面倒だな。身軽な旅行をしたいものだなあ・・と痛切に感じる。
しかし、瀬戸内の島々を舞台とした芸術祭の作品群はどれもインパクトが強かった。とくに犬島の精錬所の作品は事前に知っていてもすごいと思ってしまった。日本にこんな廃墟があっただなんて。また、豊島美術家で時間も忘れてずっと水の流れをみていたのも後で思い返すととても贅沢な時間の過ごし方だよなって思った。旅ってこういう風に自分が生きているときに、他の場所で起きていることを経験して実感することじゃないかって思うわけだ。
4日目、あっという間の最終日は雨の半日。小豆島で芸術祭の作品を観よう!と思ったのだが雨でテンション上がらずみたのは一作品のみ。あとはオリーブのお土産買って美味しいオリーブ料理を食べて・・。
正直なところこの島に悪気はないのだと思うが、最初に予約しようとしていたペンションの対応やら、この雨の天候やらであまりいい思い出を残すこともなく移動していくのがちょっと惜しい。
でも、なかなかくるようなところでもないしなあ。もしかしたら、もう二度と行くことはないのかもしれない。
小豆島から岡山へフェリーで移動しているときに、犬島の横を通り過ぎた。遠くから眺める犬島の風景はなんだかとても不思議で違和感があるものだった。一昨日自分があの島にいたっていうことがなんだか夢のようだ。
3泊4日も国内旅行して結構長いなあ・・という感じだけれど、濃密に移動して体験した旅となった。今度はもっとのんびりやりたいものだ。
この旅の記録はこちら:瀬戸内旅行 2013年8月
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