サンクトペテルブルクの「カザン聖堂」は巨大で荘厳だった。
ロシア正教会では、複数の「カザン聖堂」が存在していて、モスクワで訪れたカザン聖堂と同じ名前であるサンクトペテルブルクの「カザン聖堂(Казанский собор)」にも訪れた。モスクワの聖堂は小さくかわいい感じだったのだが、サンクトペテルブルクのカザン大聖堂は1811年に完成してそこから破壊されることなく建物が残っている。
1917年のロシア革命後に閉鎖されて、1932年に無神論博物館という皮肉的な博物館に変えられたもののソビエト崩壊後ふたたびロシア正教会に返還されている。聖堂はサンクトペテルブルクのメイン通りであるネフスキー通り沿いに建設されていて近くにはメトロの駅もある。

カザン聖堂(Казанский собор)
聖堂の正面に広場があり、その広場を囲むように半円状に建物が作られていて巨大な柱はギリシアの神殿みたいな感じだ。聖堂には無料で入ることができる。内部の写真撮影は禁止されているとのことだが、結構撮っている人もいてとくに注意されている様子もない。ほかのクチコミみると写真撮影の禁止は徹底されているとも書かれているので、ワールドカップ期間だけなのかもしれないけれど。
聖堂の中心部は大きな吹き抜けになっていてそこへ天窓から自然光が入ってきて神々しい雰囲気がある。サンクトペテルブルクのやさしい太陽の光は建物の内部を美しく照らしている。ソビエト政府ですらこの建物を壊さなかったのは、この美しさを残したいという気持ちがあったからじゃないかなあと思ったりする。そして、残ってくれていてよかった。
サンクトペテルブルクには他にもいくつか有名な教会があるのだが、このカザン聖堂はモスクワのものとはまた違った美しさとロシア正教の信仰心を感じることができる場所だと思う。

23時過ぎのカザン聖堂
カザン聖堂(Казанский кафедральный собор)
住所:Kazan Square, 2, St Petersburg
時間:8時30分~20時00分
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