蒲田の街に足を踏み入れてきた。蒲田って東京と川崎の間にはさまれている地域という感じなのだが、品川から京浜東北線で三駅目という距離で案外近い。治安がどうなのよって思うところもあったが、まあ普通な感じがする。JR蒲田駅と京急蒲田駅の間の商店街は中古CD屋があったり、昼からやってそうな居酒屋とか大阪っぽい雰囲気でなんだかちょっと楽しげ。
今回はその商店街の少し外れたところにある蒲田の飲み屋街、スズコウという居酒屋へ行ってきた。かなり古くからやっている老舗のお店らしく店構えの雰囲気もいい。こういうところは好きだ。お店は80歳近いご夫婦で切り盛りされていて、のんびりとした雰囲気でやっている。オーダーをあせってはいけない。まずは丁寧に注がれた生ビールを飲みながらのんびりと待つ。
スズコウはいわし料理と鶏料理を得意とするお店で、とくにいわし料理は美味しいらしい。大衆魚という感じだが、それを専門にしているのが面白い。まずはいわしの刺身を食べてみる。脂ののりがすごくて、これがいわしなのかって思うくらいに美味しい。よくいわしを食べると感じる臭みみたいなものも全然なくて、舌のうえでとろけるようだ。これは・・むちゃくちゃ美味しいじゃないか。
竜田揚げは梅しそと一緒にからっと揚げられたいわし料理で、これもまた身はふわふわだし、頭までカリッと香ばしく揚げられていて食べきってしまう。いわしの味噌たたきは、いわゆるなめろうな感じなのだが、いわしの姿に整えられているビジュアルもすごいがこれもお酒がすすむ味だ。頭はあとで揚げてくれるので、とっておいてお願いするといい。
ひとつひとつの料理が丁寧に作られていて、出てくる時間をのんびりお酒飲みながら待つ時間もいいものです。下町の味というか、裏通りの名店という感じでいいお店だったなあ。値段が高いお店だけが正義じゃないよなって思えるところです。
スズコウ
住所:東京都大田区蒲田5-18-14
時間:17:00~24:00
休み:日曜日
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