BCTION Tokyoをみてきた

もう終わっちゃって、きっと今頃はもうこの世界に存在しないアートなのだと思うけれど、2014年9月に麹町でやっていたBCTIONというアートイベントを見てきた。

BCTION ≒ ハクション

BCTION ≒ ハクション

bction取り壊し寸前のビルを、ストリートなどで活躍している様々なジャンルのアーティストたちが1棟丸ごと美術館として再利用。

床や壁、トイレの中まで使って表現している。”BICTION”という言葉の意味は、ひとつの”Aciton”がつぎのアクション”B”を促すようなクリエイティブの連鎖がうまれていることを”ACTION”×”ACTION”=”BCTION”と表現している。

9月上旬にやっていたのだが、そのときに見逃してしまいすごい後悔していたのだが、アンコールとして9月最後の週末2日間だけ開催されたので、今回こそは逃さず訪問。チケットがオンライン化されているのは思いのほか便利。

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フリーウォール

みんなが自由に絵を描けるフリーウォール

場所はJR四ッ谷駅から麹町方面に少し行ったあたり。外観は普通のビルなのだが、中に入ってみると天井が結構低くて、確かにこれは建て替えなきゃだめなビルだろうなって納得できる。

ストリートカルチャーというと、ちょっと薄暗くてアンダーグラウンドな印象をもってしまうかもしれないが、ここで行われているのはそんな感じとはちょっと違う熱量みたいなものを感じる。

この世界は、2011年の地震で大きく変わって、そこから2020年にむけてすすんでいる。そんなAKIRAに出てくるような世界観に対して、僕らの世界からの平和的な回答って感じもする。

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ちょっと退廃的な感じにもみえるけれど、決して退廃ではないというか、新しい表現の動きというか世界ってそんなに悲観的になることもないと思うわけです。

とくに、会場入ってすぐのところにある「フリーウォール」ではみんなが自由にペイントできるスペースがあって、そこではDJが音楽かけつつ大人も子どもも夢中になって絵を描いているのがいいなって思えるし、僕も手を絵の具だらけにして絵を描いてしまった。

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bctionbctionbctionbctionオフィススペースの壁に絵を描くという日常では出来ないことをする瞬間って、一瞬壁を感じるのだが、そこから自由になった瞬間にすごく楽しくなってくる。

そして、それがもっと振り切れたカタチでみえているのは上の階で様々なアーティスト達が表現している風景は、まさに日常のなかの非日常という感じで、自分の見ている絵の雰囲気と、その後ろにあるオフィスビルが広がる風景のギャップにすごい違和感の面白みを感じるのだが、それがまた面白い。

東京という街でこういう場所が出来てくるというのは、この街が成熟してきたともいえるし、これから変わっていくのだろうなって思うところもある。そして、それはそんなに悪いものじゃないなって思えた日だった。

BCTION | Huge Art Project in Tokyo

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