錦繍の松本旅
秋も深まってきている松本へのショートトリップ。奈川の紅葉は穴場で圧倒的な美しさ。シーズンがはまれば絶対おすすめできるスポットだと思った。
旅の記録としては、夕方に松本市内へ到着していつもの居酒屋で日本酒を堪能。ここはもう、いつ来ても暖かいいい店だよなあ。旅先に行きつけのお店があって、名前で呼ばれちゃうというのも不思議な感覚だけど、それくらい通ってしまう松本のお店。
泊まったのは市内中心部にあるリッチモンドホテル松本。どうしても利便性からビジネスホテルを選択してしまう。
次は浅間温泉あたり行ってみたいなとか考えている。リッチモンドホテルは悪くないけれど、部屋の空気の乾燥っぷりには閉口してしまう(喉が痛くなりすぎて)。
翌日は、前日の飲酒のせいによる重苦しい頭を抱えながらドライブ。上高地へ向かう道を途中で折れて奈川地区というところに行ったのだが、梓湖の紅葉がまさに見頃となっていてまぶしいくらいの鮮やかさに圧倒された。
さらに奥に進んでいくと、ながわ山菜館という道の駅みたいな物産館があるのだが、ここが地産地消というか、地元向け交流センターというか物価がおかしなことになっていて、洋なし一つ30円とか駄菓子みたいな金額で売っていた。駄菓子買うなら僕としては洋なしを買い続けたいなって思う。ほかにもいろいろ野菜買ってしまった。
ランチには奈川の「そばの里 奈川」というお店にて「とうじそば」を食べる。今年のはじめに食べたものもおいしかったけれど、発祥の地で食べるとうじそばは素朴ながら暖かい料理だった。豊かな場所だよなあって思う。
奈川は松本から手頃に近いし、ちょっとドライブするにはすごいおすすめ。今更ながらに知った場所だけど、長野の旅は幅広くて奥が深い。
午後には奈良井宿へとやってきて、買い物をしたり町歩きをしてみたり。
江戸時代からつづく宿場町で、いまとなっては観光的な要素もあるけれど、谷間の小さな村だからこそ残る風景が美しい。
ほんの200年前は舗装された道路も鉄道もなくて、人はみなここを歩いて通って旅していたんだものな。
この土地で育ったミネバリという木から作られたお六櫛というものを買ったのだが、いまではすべて伐採されてしまい、新たに植林をしているのだという。
しかし、それが櫛が作れるまで育つには少なくとも200年はかかる。
この地でふたたびミネバリが大きくなる頃はどんな世界になっているんだろうなって考えてみるけれど、全然想像つかない。
いまよりもっと楽しく幸せな世界だったらいいなとは思うけれど。
この旅の記録:錦繍の松本旅 – 2014年10月
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