夏の九州を鉄道で旅行してきた。もともとの計画では最初は四国に入り、そこから九州に行こうかなと思っていたのだが台風が接近してきていて四国から九州に渡るフェリーがどう考えても運休しそう。そして運休するとその時点で旅程が破綻するため、急遽日程を変更して鹿児島に入りそこから博多まで移動することにした。
まずはスカイマークで鹿児島まで移動。台風一過の羽田空港はきれいだったなあ、とちょっと日程が変わった恨めしさもあり乗りこむ。しかし、鹿児島について地元の料理を食べた瞬間にそんなことを忘れるくらい美味しかった。石蕗で食べた薩摩料理を気に入って二夜連続で行ってしまったくらいだものな。さつま地鶏を炭火焼きした丸万元祖焼鳥もまた鹿児島に来たなあっていうところですごい好きだ。
鹿児島では二泊したのだが、ついた翌日は宮崎まで行きそこから日南線とバスを乗り継ぎ垂水まで。さらにフェリーにのって錦江湾を横切るコース。日南まで乗った海幸山幸という観光列車はすごく楽しくて途中下車して飫肥にも行ってみたかったなあ。志布志から垂水までのバスはえらい長くてすっかり飽きたのだが、垂水から乗ったフェリーでそんな辛さも忘れてしまった。この錦江湾フェリーから眺めた風景は忘れれることはないだろう。
翌日は肥薩線をつかって人吉経由で熊本まで移動する。山の中をひたすらに旅していくのだが築100年を超える駅舎を眺めたり、人のいない山の風景を眺めていると昔の旅行もこんな感じだったのかなと思いを馳せたりする。九州って緑がこくて田舎にくると湿度や草の香りなど独特の空気がある。
熊本で一泊したのだが、ねぎぼうずで食べた熊本料理、そしてさくら食堂の馬肉焼肉はもう旅の醍醐味がつまっていた。ここに来ないと食べられない味だなって思う。とくにさくら食堂は新しい発見だったな。いつかまた来たいお店です。
僕の旅では船旅があれば積極的につかってみたいと思っているのだが、今回は熊本から島原まで有明海を横断して渡っていく。時速30キロくらいだろうか、のんびりと行く船は気持ちがいい。
島原からは島原鉄道に乗って諫早まで。途中、海がめちゃくちゃ近い大三東駅で降りて真夏の海を眺めてじりじりと日に焼かれつつ対岸の阿蘇を眺めたり、そこからバスに揺られて古部駅に行きそこから今度は諫早湾を眺めたり。本当に日本って海に囲まれていて海と一緒に生活しているのだなって実感する。そして、色々な海の表情があることを知る。
諫早で遅いランチを食べたらさらに少し移動して小長井駅に降りてみる。特急に乗っていると単線のすれ違いで車両の扉があかないけれど停車する駅。何度か車窓越しにここから海を眺めていたが、降りたって海を眺めるときが来るとは。国道沿いにある駅だが、静かな場所だったなあ。
そして夕方には博多に到着。はやめの夕食を食べて、さらにしめにShin Shinで豚骨ラーメンを食べて、マルイにあるREC Coffeeで時間つぶして空港に向かう。鹿児島から福岡まで行きつ戻りつという寄り道しながら旅してきたが面白い場所だよなあ。九州を旅していると落ち着く感じがある。
この旅の記録:夏の九州鉄道旅。(2018年8月)
コメントを残す