バゴー寺院巡りの旅
ヤンゴンからぎりぎり日帰りできるところにあるチャイティーヨーのゴールデンロックへの参拝。これにあわせて行けるのがヤンゴンの東70kmにあるバゴーという町。
ここでは寺院巡りをするというのが旅のスタイルとなる。結構駆け足で巡ったので数時間の滞在となってしまったが、のんびりした雰囲気のところなので、時間があれば一泊するのもいいかもしれない。
主な寺院は以下の4つ。紹介する順番でまわっていった。
- シュエモード・パヤー(Shwemawdaw Paya)
- シュエターリャウン寝仏(Shwethalyaung Buddha)
- ミヤッ・タ・リャウン寝仏(Naung Daw Gyi Mya Tha Lyaung)
- チャイプーンの四面仏座像(Kyaik Pun (Kyite Pon) Paya)
バゴーはエリア単位での入域料の他に各寺院にてカメラの持ち込み料金を徴収される。ここで、結構お金使ったなあという印象があるので、所持金は確認してから行くこと。
バゴーの町中にあって、かなり遠くからでもみえて、町の象徴的な存在である寺院。境内にある仏塔はもともとは20mそこそこのものだったらしいが、いまでは110mをこえてミャンマーで最も高い仏塔となっている。
この仏塔は過去に何度も地震で崩壊してしまうのだが、その度に前よりも大きな仏塔となって復興されているとのこと。前に崩れたのは第二次世界大戦直前らしく、時間の流れでいうとそろそろまた来そう・・ということだが、もし地震で崩れたとしても、前と同じものというのではなく、それ以上に復興しようという心意気はすごく共感できる。
でも、この心意気のせいで世界遺産にはいれないという話もあるらしいのだが、実際のところまだ活きている寺院で遺産じゃないし、それはしょうがないだろうと思う。
この寺院にある休憩所の木は面白いカタチに剪定されていて、よく似合っている。
大きな覆いにかこまれた寝仏像。日本人であれば学校の読書感想文にも常連である「ビルマの立琴」の舞台にもなったといわれているが、実際にはこの寝仏のなかに入ることはできず、また僧侶の楽器演奏は禁止されているため、話の内容は異なっていると思う。
しかし、それでもこの仏様が辿ってきた歴史は興味深いし、かつては沢山の日本兵もここに来たんじゃないかと思う。
ちなみに、涅槃仏と寝仏像というのは似て非なるもので、前者は滅仏しかけている仏様を表現しいているのに対して、後者は仏様が横になってゴロゴロ休んでいる姿なのだそう。
見分ける方法は、前者は足をそろえているのに対して、ここバゴーの寝仏像は後者であり、足を組んだ状態になっている。なんていうか、テレビみながらゴロゴロしている仏様という感じで「聖おにいさん」みたいだなとか思ってしまった。親しみがわく感じ。
シュエターリャウン寝仏からチャイプーン寺院へ行く途中にみえる巨大な寝仏像。これがミヤッ・タ・リャウン寝仏。オープンエアなところに、でーんとでっかい寝仏様がいる姿は圧倒される。
僕としてはシュエターリャウンの寝仏様よりもイケメンな風情で、よりのんびりした雰囲気がいいなって思う。心なしか昼寝している犬を眺める視線も優しげ。
ここは入場料がかからないし、人も少ないので、のんびりと眺めたりして過ごすのがおすすめ。
僕はここで物売りから絵はがきを買ったのだけど、別れ際に僕のこれからの旅行と人生が幸せなものとなるようにという最大限の別れの挨拶をもらった。ちなみに、同行者は興味をしめすもなにも買わなかったら舌打ちされていた。
人生とはかくも表裏一体なものなのだな。
夕方に訪問。ここの仏様はずいぶんカワイイ顔をされているなと思ったのだが、伝説上では四名姉妹の王女様の寄付によって作られたものだという。そういえば、ここへ参拝に来ているのは女の子が多いような気がするのだが。
ところで、この伝説は続きがあり建設に携わった4人の女性の誰かが結婚したら仏像が壊れるといわれていたのだが、一人が結婚したら本当に西側の仏像が崩れたのだとか。なので、一体だけ新しく作られた物だということ。
この寺院はまわりを森にかこまれていて、とても静かなところにある。夕陽に照らされたかわいい顔の仏様を眺めながら過ごすのもまた心落ち着く感じでおすすめ。
今回はバゴーの街の中を見ることなく駆け足での寺院巡りとなってしまったのだが、これらの寺院はバゴーの街の人たちの生活にすごく根付いているんだろうなということは感じられた。
今度来ることがあれば、街歩きとともに寺院をみてみてるのもいいかなと思った次第。
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