ハノイから南に90キロくらい離れたところにあるニンビン(Ninh Bình)という町まで日帰りで旅行してきた。ニンビンにはチャンアン名勝遺跡群という世界遺産があるのです。ハノイから日帰りで旅行できる手軽な観光地としてとてもいいところだった。
ニンビンまでは行きは鉄道でアクセスして、帰りはハノイまで乗り合いバスで戻ってきた。ほかのアクセスとしてはバスの方が本数も多くて圧倒的に便利そうなのだが、やはり鉄道旅にはほかにない旅の楽しさがあると思うわけです。
ベトナム統一鉄道でハノイ駅からニンビンまでは2時間くらい。のんびりとした列車旅を楽しめる。切符はハノイについた初日に駅までいって窓口で購入した。外国人向けのカウンターがあって、そこで紙に「ニンビンまでソフトシートで」って英語で書いて渡したらすぐに発券してくれた。料金は数百円くらいだったはず。バスよりさらに安い。
ソフトシートの座席は僕もふくめて代替はヨーロッパやアジア圏の旅行者がほとんどでベトナム人はあまり見かけなかった。さすがにベトナム人も近郊の移動はバスになってきているのかもしれないな。
ハノイ駅は首都にある駅にしてはわりとシンプルでコンビニが併設されているくらい。ちょっと早めに駅についたこともあり、駅前のカフェでベトナムコーヒーを飲んで時間をつぶしたりしていた。昔ながらの路上カフェ、プラスチックの椅子にこしかけて濃いめのぬるいコーヒーを飲む朝ってなんだか優雅だ。
コンビニでビールを買って列車に乗りこみ出発。本数が少ないこともあり、どうやら基本的に各駅停車みたいな感じでホームが見えるととまっている。しかし、駅の間は30分とかあいていたりするので北海道の列車に乗っているみたいな感じだ。そして、隣の道路を走っているバイクと競争するくらい遅い。
ハノイを抜けるとのんびりとした田園風景がつづき、景色はさほど代わり映えがしない。ひたすらに緑。ところどころ茶色い家があったり、バイクが走っていたりする。豊かな国だし、こんなにも水田がつづく風景ってなんだか日本と似ていてほっとする感じがある。
もういい加減飽きたころ、ニンビンに到着。ソフトシートに乗っていた旅行者はだいたいがこの駅で降りた感じがするな。そしてニンビン駅、典型的な地方の駅といった感じで町外れにぽつんと作られている。駅前には数軒のカフェやレンタルバイク店。バイクを借りてもよかったのだが、帰りはバスターミナルへ行きたいこともあり、今回はバイタクを半日チャーターしてチャンアン遺跡へと行くことにした。
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