伝統の森での蚕祭りに参加してきた
はじめてカンボジアに来たのはもうかなり前で、そのときはアンコールワットを見ては感動し、回廊に銃撃戦の跡をみつけては戦慄し、ばらばらに壊れた遺跡のなかでガジュマルの樹木に驚愕し、という感じでものすごい体験だったなといまでも思い出す。
でも、それと同時に「もう、ここ来ることはないだろうなあ」ってことだった。すっげえ暑くてしんどすぎたし・・。
しかし、縁というのは不思議なもので、このときの旅で知り合ったNGOを手伝うことになり、それ以来10回以上は訪問している。
今回の旅ではシェムリアップ郊外にある伝統の森という村で行われている蚕祭りに行ってきた。
伝統の森では、カンボジア伝統産業である養蚕をしていて、そこで機織りを行っているのだけど、毎年一回養蚕で利用した蚕の供養をするため「蚕祭り」というものを開催している。
メインはお坊さんを呼んでの蚕供養なのだが、盛り上がるのは前夜祭。
ファッションイベントなどが開催される。
イベントに出るのは普段は働いている女の子たちで、子どもからお姉さんまでさまざま。あれ・・こんなかわいい子どこにいたっけかな・・とか思ってしまうくらい変身している。なんかこう本格的にメイクすると気分が盛り上がるのか雰囲気変わるものだよな。
イベントではメインのファッションショウの前に、カンボジアの伝統舞踊であるアプサラの踊りがあるのだが、ここで見たアプサラのダンスは僕がいままで見た中において、一番華麗で美しいものだった。
アンコールワットとかのレリーフにいるアプサラが舞っているかのようで、おお・・遺跡でよく見るのはこれなのかと感動したし、はじめてアプサラダンスっていいなと思った(いままでは盆踊り的な民芸だと思っていたくらいだったので)。
メインであるファッションショウも盛り上がって、なにより出演している女の子が楽しそうなのがいいよなって思う。まあ・・翌日もえらいテンション高かったのには、ちょっと疲れたところはあるけれど。
ショウがあったあとの打ち上げは夜中までパーティーみたいな感じになって、これはこれでまた楽しかった。なにせ普段みんな一生懸命働いているだけに、この夜ばかりは弾けてた。
一般的な観光旅行で来るという感じではないかもしれないが、これもカンボジアという国の面白さってことで、カンボジアに興味をもった方にはおすすめかもしれない。
このイベントの情報などは主にFacebookで発信されている。詳しくはこちら。
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